首位、町田ゼルビアとの一戦。川崎フロンターレはFC東京との試合でホーム初勝利を飾り、新システムも機能した。そして、次に迎えるは難敵の町田。練習試合で敗れた相手にリベンジは果たせるのか?どうしたら勝てるのかを考える。
川崎フロンターレ|首位、町田ゼルビアはどうしたら倒せるのか?【J1リーグ第7節展望】
町田ゼルビアの戦術
町田ゼルビアの基本システムは4−4−2。
しかし、前節の広島戦は3−4−2−1でシステム変更をしたようですね。広島も基本システムは3−4−2−1なので、この試合はミラーゲームを仕掛けた形なのでしょうか。
マンマークを意識しているように見えます。
4−4−2のシステムの特徴は個々人の守備範囲が明確なので、プレスがかけやすいというポイントがあります。町田は「堅守速攻」スタイルを駆使し、J2を制覇してJ1の舞台へ上がってきました。
また、監督の黒田監督は元高校サッカー経由の監督ということで異色の監督と言われていますが、在籍していたのはあの強豪校「青森山田高校」。そのときに培ったシステムをプロサッカーに適応し、見事に機能させているのは純粋にすごいですね。
基本的に、堅守速攻を意識し、ポゼッション率には拘らず、シュートを打ち切ることを意識した戦術。ロングスローの多様もこの意識から来ているものと思います。
足元チャカチャカ
シーズン前の黒田監督の言葉が足元チャカチャカという言葉を使いながらポゼッションサッカーを批判していました。
正直、町田ゼルビアは黒田監督が来る以前の町田とは別チームです。総年俸額は下記サイトによると10億円を超えており、サンフレッチェ広島や鹿島アントラーズを超えて9位に当たります。
2024年 サッカーJリーグ チーム別年俸ランキング|サカマネ.net
J1に上がったことがない元J2チームとは思えない金額です。親会社のサイバーエージェントが最近、本格的に投資し始めたと言われているので、そこが理由でしょう。同じ昇格組で同じ東京組のヴェルディとは2倍以上の年俸額の差があります。
メンツも今年、元日本代表の昌子選手や谷選手など、有力選手が多数加わり、さらに厚みを増しています。買って当然とまでは言いませんが、上位に来てもおかしくないチームです。初昇格組と思って油断をしてはなりません。
そして、冒頭の「足元チャカチャカ」の話に戻りますが、足元で繋ぐだけでシュートに持っていけない、アンチ・ポゼッションの話をしているのですが、まあ堅守速攻にすれば最速で勝てるチームにはなるでしょうね。
昨年の神戸もそうですが、それだけいい選手を集めれば、ポゼッションサッカーを目指さなければ個の力でいけます。
ただ、ただですよ。「サッカーとしてつまらない」と思うんですよね。
なんか、体と体がぶつかり合って、ボールがMFを超えてビュンビュン飛んでいくような、そんなサッカー嫌なんですよね。
昨今、サッカーのシステマチック化が進んでおり、アスリート化も同時に進んでいます。もう、ファンタジスタと呼ばれるような選手が活躍できる世界ではなくなってきました。
DAZNの特番で元ローマのトッティさんと元日本代表の中田英寿さんが
「サッカーがつまらなくなった」
と言っていましたが、それがこれだと思います。
言い方は悪いですが、「勝てるサッカー」に執着しすぎると「楽しくなる」とは限らないんですよね。「魅力」というのは「余白」があるから生まれます。不完全の方が予測ができないこと起こり、「考えの外側」って楽しんですよね。
ちょっと、町田ゼルビアの話からはそれましたが「足元チャカチャカ」をただ批判するような人は個人的に嫌いです。なので、その代表格として挙げられていると思われる川崎フロンターレは絶対に勝たなければなりません。
勝負の鍵は「ハイラインを引かせないこと」
さて、やっときました。町田ゼルビアを倒す秘訣。
と言っても、私の妄想なんで話半分で聞いてください。
町田は堅守速攻のチームです、4−2−2というフォーメーションを使用しているのも、守備のバランスを保ちやすいからというところがあります。
4−4−2はFWからDFまでの距離がコンパクトになるほど守備時に効果を発揮します。
なので、大事なのが「ハイラインを引かせないこと」です。
おそらく、ポゼッションを意識しすぎると、相手のラインが上がって来ると思われます。そうなる前にサイド裏に抜けるようなボールを蹴って、相手ラインを下げておきたいです。ハイラインを保たせると相手は守備がしやすくなるので、しにくくなる状況を作り出したいなと。
その動き、本当はマルシーニョ選手が得意なので、期待したいところなのですが前節のレッドカードで今回はいません・・・。なのでおそらく、遠野選手がその役をするのかなと思っています。
また、相手を牽制するためにもエリソン選手にはなるべく受けに降りてこないようにしてほしいですね。相手ラインを下げるためにも。家長選手もなるべく高めでプレイし、サイドからラインを牽制してほしいです。そうすれば、いくらかは守備がしにくい状況を作り出せるかなと思います。
そして、この試合、脇坂選手が前線で1枚剥がせればアンカーの選手はいないので相手DFの数は少なくなり、チャンスになるようなシーンが増えると思いますので、そこが見どころだと思います!
今日は現地観戦します!!!
ぜひとも、勝利を掴んでホーム2連勝を飾りましょう!!!