12/22(火)20時より今年のJリーグアウォーズが開催された。その中で川崎フロンターレからはベストイレブンに史上最多の9名選出。優秀選手にも33人中13人ノミネートという規格外の結果に終わった。その中で違和感を覚えたのがMVPの選出。柏レイソルのオルンガ選手が選ばれたのだが、7位のチームからの選出に疑問が出ている。今回は過去のデータと照らし合わせたり、他の要素も見ながら検証していきたい。(※私はフロンターレファンなので不満に思うのは当然なだけなので、オルンガ選手の活躍はわかっています)
川崎フロンターレから史上最多9名ベストイレブン選出!しかしMVPは7位チームからの選出に疑問
過去一番低いチーム順位でのMVP選出
今回のMVP選出されたチームの順位は過去最低の順位でした。
歴代のMVPと所属クラブの順位表
この通り、今回のMVPがどんなに例外だったかがよくわかる。
2003年のエメルソン選手の時の6位が今までの最低順位だったがそれを更新した形になる。この時も疑問の声は上がっていた模様(マリノスが1st2ndどちらも制して独走優勝していたため)。
今年は特に川崎フロンターレの記録だらけの独走優勝だった。なのに、そのチームから選ばれないとは悲しい結果だなと思う。
オルンガ選手がMVPになれた訳
正直、試合に出続けていたからだと思っている。本当、それだけ。
他の選手たちがゴール数が低い理由もそこにある。強行日程だったので、いつもならスタメンの選手もターンオーバーされていたからだ。
なので、試合時間が違い過ぎるので、今年の場合はきちんとその点も考慮してほしかった。得点数がとびぬけていたからと言って、それは参考程度にしかならない。
現に90分当たりの得点数は川崎フロンターレの小林悠選手よりもオルンガ選手は低い。10点以上得点を取っている中で2位だ。
オルンガ選手:90分当たりの得点数 0.923
小林悠選手:90分当たりの得点数 0.957
この結果を前から見ていて、オルンガ選手のMVP受賞はチーム順位の可能性からもないと思っていた。そして、今年はコロナウイルスが蔓延する状況下、強行日程にもなっており途中出場・先発の数などは正直参考程度にしかならないと思っている。
選考委員たちは何を見て判断しているのだろうか?得票数は三苫薫選手が最多だったというし、なぜオルンガ選手なのだ?という疑問がぬぐえない。
最多投票の選手を選ばなかったときは理由について、データを添えてきちんと説明してほしいものである。直感なんかで決められていたらたまったものではない。
さらに、Jリーグとしても三苫薫選手の史上初の大卒ルーキーMVPという話題の方が盛り上がったのではないか?誰もが納得だし、今後こういう機会は訪れないだろう。
ベストイレブンが川崎フロンターレだらけになったための忖度なのだとしたら、これ以上ない迷惑な話である。