ついに川崎フロンターレの連勝記録が止まってしまいました。連勝を止めた相手はコンサドーレ札幌。名将ペドロビッチ監督率いるチームでした。今回の試合の良くなかったところや反省点について考えていきたいと思います。
川崎フロンターレ、連勝は12でストップ!攻撃がかみ合わず…【J1リーグ第26節】
試合解説
この日の先発は中2日の前節から4人入れ替わり、ホーム等々力での試合となりました。
前半から川崎はうまくゲームを回すことができません。前半終了時のボールポゼッションはコンサドーレに負けており、シュート本数も半分程度でした。
後半に入ると、17分と20分に立て続けに失点。どちらも中盤辺りでボールを奪われてからのカウンターでした。前がかりになったところをコンサドーレが強度の高いプレスでボールを奪われた形です。
終始、運動量が落ちずに高い位置からプレスを続けたコンサドーレの選手たちには脱帽しました。川崎フロンターレの落ち度としては、中盤にゲームメイカーが少なかったことでしょう。
大島僚太選手がケガにより離脱。この試合は田中碧選手も連戦の疲れを考慮してスタメンを外れていました。そして、中村憲剛選手も田中選手同じくベンチスタートとなっていました。
脇坂選手と旗手選手は両方ともテクニックは高いのですが、試合を落ち着かせるようなゲームメイク力は高くありません。ボールを落ち着かせることができない川崎はなかなか落ち着いて攻撃を仕掛けることができませんでした。
そして、地味に効いているのはやはり小林悠選手の不在。現在、純粋なワントップができるのはレアンドロ・ダミアン選手しかおりません。宮代選手は残念ながらまだフィジカル不足であり、ポストプレーをすることができません。山村選手はその点は大丈夫だと思いますが、センターバック・中盤のバックアッパーも兼ねているためにできたら勝っているときに出場してほしいところ。
こういう時に大分へレンタル移籍している知念選手の不在が響きますね。
この試合は実際、後半初めに田中碧選手、そして25分に中村憲剛選手が投入されてからやっと川崎らしい攻撃ができるようになりました。
理由は、前線でボールを落ち着かせてゲームメイクできる存在がいて初めていつもの高い位置からの攻撃を繰り返す川崎の攻撃ができるからです。
そして、コンサドーレは試合巧者でした。後半の辛くなってくる時間帯にフィジカルが強く背が高くて速いドウグラスとアンでルソン・ロぺス選手を投入したので、この二人に抜け出されるとピンチが広がりました。お手上げです。
さすがの名将ペドロビッチ監督……と思いました。
今回は完敗です。今週末はルヴァンの決勝があるために休息となるため、気持ちを入れ替えて11月14日(土)の鹿島アントラーズ戦へ照準を合わせてほしいと思います。
中村憲剛選手の引退が発表されてから2連敗なんてことには絶対にしないでほしい。
ぜひとも川崎に次こそは勝利をもたらしてほしいです!
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