今シーズンもあと少し。川崎フロンターレの栄光を作り上げた鬼木監督が去ることが決定しましたが、次の監督はどんな人になるのでしょうか。今、監督候補の一つとして話題になっているのが現アビスパ福岡監督の「長谷部茂利」さんです。今回は長谷部監督がどんな人物なのかを調べていきたいと思います。
川崎フロンターレの新監督候補「長谷部茂利」さんはどんな人?
選手時代はMF、フロンターレにはレンタルで所属
中央大学卒業後の94年にヴェルディ川崎へ入団。当時、最強軍団と呼ばれていたチームの中で初年度から20試合に出場。確かな地位を確立していたそうです。
そんな中、97年に出場機会の減少を機に当時、ジャパンフットボールリーグ(JFL)に所属していた川崎フロンターレへレンタル移籍。まだJ2がない時代でしたね。
そんな川崎フロンターレでは15試合で6得点を記録し、活躍していたようですね!
2023年にルヴァンカップを獲得した名将
監督キャリアは最初、フロンターレにレンタル移籍した後に所属した古巣のヴィッセル神戸で2011年からトップチームのコーチ業からスタートされたそうです。
2016年には元川崎フロンターレの監督である関塚隆監督のいるジェフユナイテッド千葉でもトップチームコーチに就任。途中に関塚監督が退任すると、シーズンの終わりまで初の監督業となりました。
その後は2018年にJ2の水戸ホーリーホックの監督し結果を残していましたが2019年を持って退任。
2020年には今所属しているアビスパ福岡で監督を始めます。
初年度にJ2で2位となり、J1へ昇格を果たすと2021年にはクラブ史上最高位となる8位を記録。着実にチームの力を上げていきました。
そして、2023年には天皇杯でクラブ史上最高のベスト4、ルヴァンカップではクラブ初のタイトルをチームに導きました。また、この年のリーグ戦では7位となり、2021年を超える結果となりました。
長谷部監督の戦術
ここからは戦術について見ていきましょう。
でるぴんがまず気になったのはボール保持率です。
※FOOTBALLLABより引用
こちら、今シーズンのチーム事の平均ポゼッション率なのですが、アビスパ福岡はなんとJ1リーグのチームの中で一番低いという結果となりました。
ポゼッション率が低いから悪いというわけではないのですが、このランキングでも4位に入っている川崎フロンターレとのスタイルの違いがはっきりとわかりますね。
※FOOTBALLLABより引用
次に得点のパターンの割合ですがクロスからの得点が多いようです。とはいえ、割合という形なので、他のクラブよりめっちゃ多い!というわけではなさそうです。
実際、11月17日時点でアビスパ福岡の得点数はJ1で最下位となっており、なかなか点を取ることができていなかったようです。とはいえ、順位は川崎より上の12位。
失点数の少なさはJ1の中で3位タイと堅守を誇っています。
長谷部監督が就任したらの展望
最後に、もし長谷部監督が就任したらの展望を考えて行きたいと思います。
おそらく、チームとしてはここ数年増えている失点をどうにかしてほしい!というところが一番大きいのかなと思います。
リーグ4位の攻撃力を誇る川崎フロンターレの攻撃と、リーグ3位の守備力を誇るアビスパ福岡のような守備力をうまく噛み合わせてほしいという狙いがありそうです。
結構、これは難しいと思うんですよね。やっていることが違うので。
得に攻撃面に関しては今までの戦い方を深く知っているメンバーがコーチ陣にいないといけません。
なので「中村憲剛のコーチ就任」みたいな噂が出てくるのだと思います。
鬼木監督の前に監督をしていた風間監督のサッカースタイルを熟知し、鬼木監督とともにクラブ史上初優勝を果たした中村憲剛ならば、チームの攻撃を長谷部監督とともに落とし込んでくれるのでは・・・ということなのでしょう。
実際、長谷部監督も選手時代は中村憲剛さんのようにクレバーな選手と言われていたので、うまく溶け合ったときに面白いサッカーが見れるかもしれませんね。
そして、ボールポゼッションが低いところも、個人的には良いなと思っていまして、川崎フロンターレはボールを握るサッカーを長年やってきましたが、そこがチームのプレースタイルはあくまで「点を取る」ということです。J2を席巻した2004年から続いているアタッキングフットボールだけです。
今までの良いところと、長谷部監督の良いところが融合したサッカーが見れたらファンとしてはうれしいですね。