(画像は脇坂選手のLINE公式ブログより)
毎年、着実に成長し、川崎フロンターレの中心になってきている選手がいる。それが「脇坂泰斗(わきざかやすと)」選手。大卒のプロ入り4年目のアタッカーです。同じ川崎フロンターレの若手で田中碧選手や三笘薫選手などがいるためにフォーカスされることが少ないのが悲しいと個人的に思っていたので、ここでは脇坂選手について大いに語っていきたいと思います。
川崎フロンターレMF「脇坂泰斗」を語ってみる【総合力が高いシャドーアタッカー】
- 川崎フロンターレMF「脇坂泰斗」を語ってみる【総合力が高いシャドーアタッカー】
- ドリブル・パス・シュートどれも一級品で総合力が高い
- 中村憲剛選手に代るフリーキッカー
- 川崎ユース時代は10番!「司令塔」よりも「泥臭さ」が売り
ドリブル・パス・シュートどれも一級品で総合力が高い
脇坂選手の魅力は攻撃面の総合力が高いこと、そしてよく走る。得点の嗅覚もあるので、チャンスと見たら自分だけで持ち込んでシュートを決めることもできます。下は昨年の第27節でのゴールです。
ドリブルは三笘選手の方が上、ゲームメイクは大島選手の方が上、シュートの迫力は田中碧選手の方が上などあるかもしれませんが、3つの能力の平均値は上の3人よりも上といえるものを持っていると思います。パスもできて、ドリブルもできて、シュートもできる貴重なプレイヤーです。
中村憲剛選手に代るフリーキッカー
脇坂選手は昨年に引退した中村憲剛選手から引き継ぐ形でフリーキッカーを務めています。ただ、シュートがうまいというよりも相手の意表を突けるタイプで、2019年に決めた札幌戦でのフリーキックはまさしくうまく意表を突いたシーンですね。
最近はシュートにパンチ力がある田中碧選手もフリーキックを蹴るようになってきましたが、メインは引き続き精度も意表もうまくつけるということで脇坂選手が務めることになると思います。
川崎ユース時代は10番!「司令塔」よりも「泥臭さ」が売り
2019年のNumberWebの記事から。脇坂選手は昔からいわゆる司令塔タイプではなかったようです。
主戦場は主にトップ下だが、司令塔タイプではない。動きながらプレーできる機動力を備えており、どちらかといえば、シャドーストライカーに近いタイプだ。ゴール前でのフィニッシュワークも特筆すべきものがある。
川崎フロンターレU-18時代には10番を背負った。
「止める・蹴る」の技術が高く、プレーにも非凡なセンスを感じさせるが、中盤のテクニシャンにありがちな王様タイプではない。周囲と呼吸を合わせながらプレーするセッションに長けており、周りを生かしながら自分を生かすことができるプレーヤーだ。それでいて、守備でハードワークすることを厭わない泥臭さもある。
周りを生かして自分も生きる、味方からは「やりやすい」選手と言われることが多い選手のようです。U18からのトップチーム昇格はかなわずでしたが、阪南大学でもまれ、成長した姿が今の活躍につながっていそうですね。
同期入団で同じ大卒の守田英正選手は今シーズン、ポルトガル1部のサンタ・クララへ旅立ちました。既に日本代表でもデビューしている守田選手の存在は脇坂選手にとって少なくない刺激にもなっていると思います。
2020年から背番号「8」を背負い、成長を続ける脇坂脇坂泰斗選手。2020年にはJリーグの優秀選手に初めて選ばれました。今年はぜひともJベストイレブン。そしてMVPを目指して頑張ってほしいです!